今回は、ラインを選ぶときに出てくる用語についてまとめていきます。
前回、前々回のロッドやリールと比べると用語の数は少ないので、気楽に読んでください。
最近はルアーフィッシングのみなので、ラインが切れるとルアーもロストしてしまい、地味にテンションが下がってしまいます。
なので、評判のよいラインを選ぶのが吉だと思います。
ネットの評判だけでなく、釣具屋さんで評判を聞くのも大事かなと思います。
ラインのスペック表をみてみよう
今回は、ラインを選ぶときに出てくる用語についてまとめていきます。
また、つりに関するこれまでの投稿は、以下よりご覧頂けます。
UVF 月下美人 ライン 月ノ響II+Siのスペック
UVF 月下美人 ライン 月ノ響II+Si のスペックを、0.3号を例に以下に挙げます。
- 号数:0.3号
- lb.:4.8lb.
- 強力:2.2kg
- 巻糸量:75m、150m
それぞれの意味を以下にて説明します。
が、その前にラインの種類を最初に説明したいと思います。
ラインの種類
ラインの種類として、主にナイロンライン、フロロカーボンライン、PEラインの3つが挙げられます。
それぞれの特徴とメリット、デメリットを説明します。
ナイロンライン
特徴
最も馴染みのある一般的なラインです。
汎用性が高く、柔らかく、しなやかで、伸張性があり、初心者でも扱いやすいラインです。
メリット
・ライントラブルが少ない
適度な伸びと張りを持つナイロンラインは、ヨレなどのトラブルが起こりにくく、もし絡まったとしても解きやすいので初心者でも安心のラインです。
・魚の乗りがよい
伸張性が高くラインが適度に伸びることで、魚が針を咥えた際に違和感を感じにくいです。
また、急に魚が暴れてもラインの伸張性で衝撃を吸収してくれるため、針が外れにくいです。
・遠投性能が高い
しなやかなナイロンラインは、ロッドのガイドを通る時に余計な抵抗を生じさせないため、飛距離が出やすくなります。
・低価格
高級なナイロンラインもありますが、一般的に低価格です。
デメリット
・劣化が早い
ナイロン素材のため、吸水性があり紫外線にも弱いため、劣化が早いという特徴があります。
・摩擦に弱い
摩擦に対して比較的弱いため、岩などの障害物に擦れると切れてしまうことがあります。
フロロカーボンライン
特徴
耐摩耗性が高いため、魚や障害物と接触しやすいハリスやリーダーとして使われています。
呼び方としては、単にフロロ、フロロラインとも呼ばれます。
メリット
・耐摩耗性が高い
ナイロンラインやPEラインと比較して、フロロカーボンラインは耐摩耗性が高いのが特徴です。
ラインが擦れてしまうような障害物が多いポイントで重宝します。
・感度がよい
伸張性が低いため、魚のあたりがダイレクトに伝わりやすく、アタリがとりやすいのも特徴です。
・屈折率が低い
ナイロン素材よりも屈折率が低いため、水中で目立ちにくく、魚にも気づかれにくいといわれています。
・沈みやすい
比重が水よりも高いため沈みやすい特徴があります。
・劣化しにくい
フロロカーボンは吸水性が低く、また紫外線にも強いために劣化しにくい特徴があります。
デメリット
・結束部が比較的弱い
フロロカーボンラインは、ナイロンラインと比べて、結束強度(結び目の強さのこと)が低めです。
ラインにおいて負荷が最もかかる部分が結束部のため、ラインが若干切れやすいといえます。
ただし、結束強度が高められた製品も販売されています。
・癖が付きやすい
ナイロンラインよりも硬いので、巻癖や折れ目が付きやすく、ライントラブルが発生しやすいという特徴もあります。
PEライン
特徴
PEラインは、ポリエチレン素材から作られたラインです。
ナイロンラインやフロロカーボンラインは1本の単線のラインなにの対し、PEラインは極細の糸を複数本編みこんで1本にしたラインです。
編みこまれる糸の本数は、4倍、8倍が一般的です。
主にソルトルアーや投げ釣り、船釣りで使われています。
メリット
・感度が非常に良い
伸張性がほとんどないため、非常に高感度です。
そのため、魚の感触がダイレクトに手元に伝わってくるのでアタリがとりやすく、また、ルアーの操縦性が高くなるのでルアーフィッシングでよく使われています。
・強度が高い
ナイロンラインやフロロカーボンラインと比較すると、PEラインは飛び抜けた強度を誇ります。
ある一定の強度を求められた場合、同じ強度でもPEラインの方が細いラインを用いれるので、投げ釣りでは遠くへ飛ばせたり、潮の速いポイントでも流されにくくなります。
デメリット
・耐摩耗性が弱い
引っ張り強度は飛びぬけて高いですが、耐摩耗性は低いのがPEラインです。
細い糸を編み込んで作られているために傷つきやすく、魚の歯に擦れただけで傷つき切れてしまうこともあります。
そのため、フロロカーボンラインなどをリーダー(以降で説明します)として用います。
・結束部が弱い
結束強度(結び目の強さ)が弱いのも特徴です。
ラインにおいて負荷が最もかかる部分が結束部のため、ラインが切れやすいといえます。
・比重が軽い
PEラインは水に比べて比重が軽く浮きやすいため、風や波の影響を受けやすくなります。
・高価格
ナイロンラインやフロロカーボンラインと比べ、高価格になります。
巻糸量
言葉のとおり、何メートルのラインが巻かれているかを示します。
号数
ラインの太さを表す単位です。
数字が大きいほど太いラインになります。
1号と2号のラインがあった場合、2号は1号の2倍の太さにはならないので注意です。
また、オモリの重さも号数を用います。
数字が大きいほど重くなります。
lb.
重さの単位で、ポンドと読み、1lb.は約454gです。
ラインがどの程度の重さまで耐えられるかの指標として使われます。
UVF 月下美人 ライン 月ノ響II+Siの場合、0.3号で4.8lb.なので、4.8×454=2179.2となり、約2.2kgと変換できます。
ここで、ラインの強度の表記には、「ポンドテストライン」、「ポンドクラスライン」の2つがあります。
- ポンドテストライン:○○ポンド以下の力では切れません
- ポンドクラスライン:○○ポンド以上の力では切れます
日本国内のメーカーでは、ポンドクラスラインが使われているので、4.8lb.の意味としては、「4.8lb.(約2.2kg)の力で引っ張ったらラインは切れます」となります。
つまり、2.2kg未満でも切れるかもしれないということです。
強力
こちらも、ラインがどの程度の重さまで耐えれるかの指標で、意味合いとしては上記のlb.と同じです。
UVF 月下美人 ライン 月ノ響II+Siの場合、「強度(kg)」というふうに単位がkgで表されています。
0.3号の場合、2.2kgとなっており、上記の4.8lb.をkgに変換した値になります。
その他の用語
道糸
リールに巻かれているラインのことで、リールからオモリやルアーまでの間のラインを指します。
ラインが太いほうが強度があるので切れにくいですが、投げ釣りの場合は空気抵抗が大きくなり飛距離が下がったり、同じく水の抵抗も大きくなるので流されやすくなったりします。
逆に細くしすぎると、投げた瞬間にオモリの抵抗や、魚が釣れたときの魚の抵抗に耐えれずラインが切れたりします。
ハリス
ハリスは、道糸の先で使われる針を結んだりする仕掛けの部分で使われるラインです。
一般的に、道糸よりも細い(強度の弱い)ラインを用います。
根がかりした際など、道糸から切れると仕掛けがすべてなくなりますが、ハリスから切れると仕掛けの一部のみのロストですむからです。
リーダー
リーダーは、ショックリーダーのことで、道糸の先に結束して使用するラインのことです。
主に、ルアーフィッシングなどでPEラインを道糸に使う場合、道糸とルアーの間で使われます。
リーダーの役割は、障害物や魚の歯などに擦れることによってラインが切れるのを防ぐことです。
擦れに弱いPEラインなどの道糸の代わりに、フロロカーボンラインのように耐摩耗性のラインがリーダーとして用いられます
また、伸張性のほぼ無いPEラインの代わりに、伸張性のあるリーダーがショックを吸収する役割もあります。
ノット
ノットとは、ラインの結び方のことです。
主に、PEラインとリーダーを結ぶ際に使われています。
よく聞くノットとしては、FGノットが有名です。
FGノットはPEラインをリーダーに食い込ませて摩擦抵抗を利用する結び方です。
摩擦抵抗を利用してライン自体の強度を(あまり)落とさず結束することができるため、結束部の強度が弱いPEラインによく用いられます。
おわりに
今回は、ラインに関する用語についてまとめてみました。
子供の頃は、特売の安いラインくらいしか買えなかったので、よくラインが切れていた記憶があります。
最近のラインは強度が上がっており、根がかりしてどうしようもなくなってラインを切ろうとしてもなかなか切れず、切るのに苦労するようになっちゃいました。
それでも引っ張っていると、ルアーのトレブルフック自体が曲がって外れたこともありました。
ほんとに最近のラインは強度がありますね!
次回は、これまでの用語で出てきた”号”や”lb.”、”フィート”などの単位の換算表をまとめてみたいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。