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【写真多めの栽培記録】話題の赤いトウモロコシ「大和ルージュ」、袋栽培でも立派なものが収穫できました!だけど、食べてみたら…、どうしてこうなった!?【袋栽培】【種から栽培】

白、黄と来たから、次は赤を育ててみたよ!

最初に育てたトウモロコシは白いスイートコーン、食べ頃になっても白いから、素人には収穫時期がよく分からない不具合(笑)が発生。
なので、次は普通の黄色いスイートコーンを育てました。

次はどうしようかなぁと思っていたら、テレビで赤いトウモロコシが紹介されていました。
その名も「大和ルージュ」!!
しかも種も通販で購入可能だったので、今年はこれで行くことにしました。

赤いトウモロコシと話題だったのですが、どう見ても紫のような…?
大人の事情でしょうか?ここはスルースキルを発揮するところでしょう(笑)



立派なトウモロコシが収穫できました、が…

アワノメイガ対策で、6月に収穫できるように2月の中頃に栽培を開始しました。
紆余曲折ありましたが、袋栽培にも関わらず、2m40cmにも達するほどの生長をみせ、スーパーに並んでも遜色ないトウモロコシを収穫することができました!!

ヒゲの色まで紫なのは、違和感しかありませんが、紫の成分・アントシアニンが豊富に含まれている証拠ですね。
長さも20㎝を超えるくらいあり、十分な食べ応えがあります。

収穫は早朝にした方が甘いトウモロコシが食べれるらしいので、張り切って早起きして収穫しました。
調理方法は、レンジでチンになりますが、期待に胸を膨らませながら、収穫を行いました。

そういえば、「大和ルージュ」、サルに食べられる被害は無かったので、ラッキーでした。

いざ、実食!!

調理は、軽く洗って湿らせて、ラップで軽く包んで、レンジで5分。
期待でワクワクしながらチンッという合図を待ちます。

チンしたトウモロコシを切ってみると、トウモロコシの実自体は普通のトウモロコシと同じく黄色っぽく、外側だけが紫みたいです。
芯は紫なので、実まで紫になっていてもおかしくないと思いました。

そして、いざ実食!!

まず触感は、皮が弾ける感じがするくらい瑞々しい印象を受けました。
お、イイ感じだと思ったのもつかの間、おや?っと違和感というか、想定していなかった事態に直面。

それは、思ったほど甘くなかったのです…

糖度16度にもなるとか、サツマイモのような優しい甘さとか、大和ルージュの説明にはあるのですが、そのレベルに明らかに達していないほど、本当にうっすらと甘いくらいでした。
それでも食べ進めていると、ほとんど甘くない部分に当たることも…

ちなみに、他にも何個も食べ比べてみましたが、どれもこれも甘くなく、同じような出来でした…
ホントに、どうしてこうなった!?

あと、粒の根元の方が少し黄色味が残っている方がフレッシュ感があり、根元の方まで紫になってくると、皮が硬くなる傾向があるようです。
なので、個人的には上の写真で大きく掲載しているくらい黄色味が残っている方が、パリッと弾ける感がありおすすめではあります。

素人なりの考察

見た目と裏腹に、あまり甘くなかった大和ルージュですが、素人なりに2点ほど原因っぽい理由を思いつきました。

  1. 6月収穫を狙ったので、収穫間際が梅雨のために日を受けれなかった
  2. 袋栽培のため、背丈2.4mに対し土の量が少なすぎた

aについては、梅雨のために日光不足になり、十分な糖分が貯められず甘くならなかった可能性はあるかなと。

また、bについては、大和ルージュの背丈が240㎝以上なのに対し、袋栽培(正確には土嚢48×62㎝)のために土の量は25ℓくらいと非常に少ないように思えます。
パッと見て、マッチ棒を逆さまにしたような印象です。

株の見た目は、非常にしっかりとしており、肥料不足や土が少ないといった懸念点は、実際に食べてみて甘くなかったと気づくまで、思いもしませんでした。

素人なりに考えた理由なので、全然的外れかもしれません。
なので、次回は別の品種を植えてみて、どうなるかを試してみたいと思います。

成長記録

以下に、今回の栽培の記録、および、その様子を写真多めに記録しておきます。

収穫までの日数は、播種後100日程度の晩生種とのことなので、133日かかったのはちょっと多すぎですね。
定植から活着するまでに時間がかかっているように思えるので、多分ですが、3月に入ってからすぐに栽培を開始していたとしても、収穫時期はあまり変わらなかったかも?と考えています。

種蒔き

2月15日、栽培開始。

室内で催芽したあと、芽が出始めたのを確認してから、種まきを実施。
発泡スチロールの中で保温をするも、5~6個くらいしか芽が出てきませんでした…

昼間は日向に出し、夜は玄関の中へ入れてはいましたが、さすがに2月下旬は寒すぎた模様…
半分ほど種は残っているので、追加で種蒔きを決意。

追加の種蒔き

2月29日(14日目)、追加の種蒔きを実施。
事前に1回目と同じく催芽で芽出しを行ってから追加の種蒔きを行いました。

失敗しないため、ヒーターマット(サーモスタット付き)と植物育成ライトを購入し、保温しつつ育苗を実施。
植物ライトは、徒長を防ぐために使用。

1週間後、15本くらいが追加で芽を出し、合計で20本くらいになりました。
保温はしていたが、芽が出た割合は60%くらいなので、22度では温度が低かったかも?

次回は25度くらいで実施してみたい。

定植

3月11日(25日目)、定植。

全部で18個の土嚢袋に定植。
18個の土嚢のうち、12個に対して大和ルージュの苗を1~2本づつ定植しました。
残りの6個については、スターダストという品種の黄色いタイプを定植。

大和ルージュは晩生、スターダストは早生なので、花粉がお互いに混じる可能性は低いとの見立て。
最悪、大和ルージュの雌花が出そうなタイミングで、スターダストの雄花が残っていれば、除去する予定でした。(結果は、まったく時期が被らなかったので、問題ありませんでした)

ちなみに、苗の根元付近が、大和ルージュは紫色をしています。
なので、同時に植えているスターダストの苗と簡単に見分けることができました。

定植後は、まだまだ寒いので、ビニールと不織布でトンネルを作って保温。
順調に育って欲しいと祈っていました。

活着と株の生長

4月14日(50日目)、定植した苗の活着を確認でき、一安心!

2週間あまりで、写真のように茎も太くなり、葉も長く大きくなってきて、いよいよトウモロコシっぽい姿形になってきました。

定植時に遅効性化成肥料を大匙で2杯、4杯、6杯と土嚢4袋づつに与えていたのですが、ここまで特に成長の方よりは見られませんでした…
とりあえず、土嚢での栽培ということで、肥料切れを起こさないように、化成肥料での追肥を行っておきました。

苗の生長と雄花の出穂

5月29日(105日目)、雄大に生長し、雄花が出てきました。

予想外に大きく育った大和ルージュ、土嚢の土の表面から上、つまり地表部だけで240㎝以上にもなりました。
本当にデカくて、近所でジャングルができたねって噂になっちゃったくらいです(笑)

背丈がデカい分、転倒しないように太い根が地表部の節からどんどん出てきました。
出てきた時は、黄緑色に薄い紫がうっすら乗っているくらいですが、どんどん紫が濃くなってきて、ちょっとタランチュラっぽく見えるのが不気味ですw

雄花とアワノメイガ対策

6月6日(113日目)、雄花の開花とアワノメイガ対策。

雄花が開花すると、紫色の…花びら?ガク?何と呼べばいいのか分かりませんが、紫色の長細い籾殻のようなものが沢山ブラブラとぶら下がります。
雄花を揺らすと、薄い黄色っぽい花粉が一斉に落ちてきます。

花粉自体は紫色ではないのが不思議ですねw

トウモロコシでよく名が出てくる害虫のアワノメイガは、雄花のニオイに寄って来て、卵を産み付けるらしいので、花粉が出なくなったらすぐに雄花をカットしました。
一応、早まきであるので、アワノメイガの時期よりも少し早いためか、過去2度と今回のトウモロコシ栽培において、一度もアワノメイガの被害に遭ったことはないのは嬉しいところです。

雌花とトウモロコシの肥大

時は少し遡り、6月5日(112日目)、雄花の出穂から遅れること1週間弱、ようやく雌花が出てきました。

今までの少ない経験ですが、雄花が出てくるころには、雌花が出てきそうな節は少し膨らんでいて、雌花が出てきそうな形跡が見受けられるものだと思っていました。
が、今回、雄花が出てきても、雌花が出てきそうな節が見受けられず、3日経っても4日経ってもどの株からも出てこないので、もしかして土嚢栽培だから、この大きな株に対して土が少なすぎて、実を付ける栄養が蓄えられなかったのかもと不安になっていました。

心配する中、1週間経とうかという日に、ようやく雌花が出てきてくれて、ほっとしたのを覚えています。

雌花のヒゲも、最初は他の品種のトウモロコシと同じく薄い黄緑色でしたが、徐々に紫色が乗ってゆき、最終的には濃い紫に変化していきました。
大体3週間くらいでヒゲが濃い紫になり、少し乾いてきたので、収穫の時かなと判断しました。

トウモロコシの収穫

6月26日(133日目)、大和ルージュの初収穫です!!

トウモロコシ 大和ルージュ

冒頭にも書きましたが、本当に見た目はバッチリの見事なトウモロコシができたと思います。
正直、土嚢袋から240㎝を超すほど大きく育って、見た目はアンバランスなことこの上ないです(笑)

18本、すべてが育ってくれたので、十分な花粉が飛んでくれたのか、ほぼすべて、実が詰まった姿形の良いトウモロコシが出来ていました。
そして、食べたら甘くなかったのが、本当に、本当に残念で仕方がありません…

葉の色も濃い緑をずっとキープしていたので、スイートコーンらしい甘いトウモロコシが食べれると思ったんですけどね。
本当に美味しいものを作るのは難しいですのですね。

後始末がとっても大変です…

背丈が240㎝を超えており、茎の太さも5㎝くらいありそうなトウモロコシ、処分が大変でした…

枯れてくると、茎が硬くなって切断しづらくなるので、まだ緑色のうちにカットするのが吉だと思います。
ゴミとして捨てるのもアリですが、土の改良材として使えるそうなので、短くカットして腐葉土のようにならないかなぁと積み上げておきました。

一部はプランターの土の中に埋めてもいたのですが、いつの間にか分解されたのか、少し痕跡が残るくらいにまで分解されていました。
積み重ねていたものも、いつの間にかぺったんこになっていたので、案外トウモロコシは簡単に分解されるのかもしれません。

とりあえず、次にトウモロコシを植える時は、小さめの品種を植えることにしようと、思ったのでした。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。





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