「ファイブスター物語」の新刊が出ていたようだ、久しぶりすぎて覚えていないよ・・・
本屋さんに立ち寄り、ふとコミックのコーナーを見ると、「ファイブスター物語」の14巻がありました。
初めて読んだのは中学生の頃だから、かれこれ30年くらいは昔です。
当時から集めてはいたので、未購入なら購入するつもりですが・・・
さて、ここで問題です。
この14巻ですが、私はすでに買っているのでしょうか?
それとも、新刊だから買っていないのでしょうか?
どうも、発売直後ではないようで、もう少しで1年経つみたいです。
ここ数日以内に発売しているようなら、発売直後で購入していないと言いきれるのですが・・・
ひとつ前に買った「ファイブスター物語」が13巻なのか、それとも14巻だったのか、久々すぎて自信がありません。
が、発売日から考えると、14巻は購入していないはずだと思い、思いきって購入しました。
ビニールを剥がし、ページを開いて・・・
よかった、見覚えがない、初めて読む気がするから!!
自分が買った本の巻数が分からなくなる・・・
老いか、老いなのか・・・
いや、1巻が発売されて30年以上、最新刊が14巻。
間隔が長すぎて、覚えていなくても仕方がないよね!?
ファイブスター物語(永野護)
「ファイブスター物語」(以下、FSS)の第1巻は、調べると1987年に発行されていました。
FSSを知ったキッカケは、友達に面白いからと1巻を借りたことでした。
このFSSの風変わりなところは、巻末に年表があるんです。
そして、まあまあ細かく出来事が書いてあり、これでは先が分かってしまい、ネタバレじゃんと思った記憶があります。
が、その年表の事柄と事柄の間を物語として広げていて、結局どうなるのか分からないからワクワクしてくるんですよね。
年表を見ても登場人物ひとりひとりの行動が書かれている訳ではないし、年表に書かれている事がすべて真実ではないし、解釈の仕方でどうとでもなったりするからなんですけどね(変更されたりww)。
で、このFSSに登場する者・物として、騎士・ダイバー(魔法使い?)・王や貴族・ドラゴンといったファンタジーでお馴染みの単語に加え、モーターヘッド(今は、ゴティックメードに設定変更)と呼ばれるロボット・ファティマ(人工生命対)・戦車や飛行機、宇宙船といったSFでお馴染みの単語まででてきます。
私の感覚では、基本はSFぽくて、ファンタジーの要素が添加されている感じですかね・・・?(自信は無いw)
テーマ毎に物語は進行
物語は、主人公である光の神 アマテラス(お忍びでソープと名乗ったりする)と、ファティマのラキシス(とその姉妹)を中心に語られています。
1巻では、アマテラスとラキシスの出会いの物語になっていて、物語として王道の囚われの姫を助け出すナイトというイメージですね。
1巻のこの表紙の黄金のロボットが、モーターヘッド(私はこう呼ぶよ!)です。
ファティマはモーターヘッドを操縦する騎士のサポートをする役で、基本2人セットでモーターヘッドを動かします。
アマテラスがラキシスを助け出し、2人でこの黄金のモーターヘッド、ナイト・オブ・ゴールドを初めての共同作業で動かし、悪者をやっつけるのですね。
この出会いの物語は、FSSの複数のテーマのひとつで、運命の3人の女神パート1・ラキシス編となります。
ラキシスの姉妹で、同じく運命の3人の女神と呼ばれる姉のアトロポス編や妹のクローソー編もあり、それぞれ年代や舞台がことなる物語として描かれています。
FSSのここが好き!
まず、設定が細部にわたり、1回読んだだけでは、う~ん?となることもしばしばですw
多くの、非常に多くの登場人物、ロボット(モーターヘッド)、国、団体があり、その背景も細かく設定がなされています。
そのおかげか、登場人物に人情味があったり、ぶっ飛んだ性格に驚くも読んでいてスカッとしたりと、非常に魅力的でカッコいいです!
今でも覚えているのが、騎士同士の決闘でしょうか。
「騎士の数は増えぬ、なぜなら・・・、ひとりの騎士を生かすに、ひとりの騎士の血を吸う」
というセリフがあり、お互いの立場からお互いを倒すことでしか身をたてることを許されず、結果、ひとりの騎士が散るシーンがありました。
そこまでしなければならないのが騎士であり、呪われた血だとも言っています。
ここに侍の生き様をみたきがして、サブイボでした。
まあ、個人的なイメージですが、子供心に震えたのを覚えています。
反面、この決闘シーンの前に、決闘する騎士とは別の騎士が、騎士の生き方に反したと、自ら忠誠を誓った主の前で騎士の証を示すため、命を絶とうとするシーンがありました。
主の意向で、右腕の喪失をもって騎士の証とし、最後の命令だとして生きて血を残せと命を受けます。
騎士として散るか、騎士をやめ生きるか、騎士の生き様が対比で見せられ、物語として心が震えるものがあるのです。
多くの登場人物にこういった心にくるシーンがあり、読んでいていつまでも楽しめるのがFFSだと思います。
もちろん、ロボット大好きな私にとって、多く登場するモーターヘッドのデザインのカッコよさも魅力です。
そういえばプラモデルも買ったけど、まだ作ってないなと思って探したら、ちゃんとありました。
上がレッド・ミラージュ、下がパトラクシェ・ミラージュのプラモです。
パトラクシェ・ミラージュの方は、ちょっと奥の方にしまってあって取り出すのを断念したので、側面のみですが(*’-‘*)エヘヘ
他にも軽量級や重量級など、多くのモーターヘッドがデザインされているので、モーターヘッドを見るだけでも楽しいですよ。
あと、おまけなのかな、余白にある小さなセリフが面白いんです。
雑学っぽいものや、ちょっと笑わせようとしているような独り言っぽいものなどが多種あります。
ちょっと、文字が小さくて見難いかもですが・・・w
デジタルコミック(電子書籍)はないのかな?
FSSのデジタルコミックは・・・
ないのかな?
単行本は、同じ1巻でも2種類あります。
こちらが昔ながらの単行本です。
増刷された版数によって、1998 EDITIONや2005 EDITIONなど、一部増補されたバージョンに変わっています。
こちらは、リブートというバージョンです。
雑誌掲載時の構成に戻して収録しているそうです。
そのほかにも、設定資料集など、多くの刊行物があるのがFSSです。
直近だと、F.S.S. DESIGNS 5という以下の設定資料集が発売されるみたいです。
このDESIGNS、何巻まで購入したか・・・
こちらも不明です・・・
刊行の間隔が長すぎるのです・・・
おわりに
「ファイブスター物語」は、その設定が子供心に突飛ないにもかかわらず、読んでいて非常に面白い作品でした。
掲載されていた雑誌は、ニュータイプというアニメの雑誌で、思春期の男の子が手にするにはハードルが高かったです。
今でこそアニメや漫画が一般に受け入れられていますが、昔は違ったんですよね・・・
いろいろ工夫して、FSSだけ立ち読みしたのも懐かしいですw
O.V.Aとしてアニメにもなっていて、LDを買った記憶があるのだけど、どこいったかなぁ。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。