ポーラの戴冠式(デルフィニア戦記外伝3)

本屋さんにぶらりと寄って、何気なく新刊を陳列しているコーナーを見ていると、「あっ!」と声を出しそうになりました。
20年以上前、学生の頃かな、ずいぶん昔に読んでいた小説の最新刊が出ていました!

デルフィニア戦記外伝3 ポーラの戴冠式

C★NOVELS(中央公論新社)のデルフィニア戦記の外伝3「ポーラの戴冠式」です!

いや、本当に懐かしいんです。
何年ぶりでしょうか、確か私が社会人になる年くらいに本編が完結したような記憶があります。

帯をみると、25周年とあります。
四半世紀ですか、懐かしいのも当たり前ですね。

今でこそ異世界を舞台にした物語は珍しくもなくなりましたが、昔は今ほど溢れていなかったと思います。
SFではなく異世界、私にとっては珍しく新しいなと感じる設定で、また戦記物というのがどうも私の趣味に合ったようです。

だいだいだいだい

これまでの個人的おすすめ本の記事一覧へのリンクです。

おすすめ本記事一覧

よかったらこちらも見てみてください。

デルフィニア戦記シリーズ

デルフォルニアとか間違って呼んでいたのも懐かしい・・・
カルフォルニアに引っ張られていたのかなぁ、どうしてそう呼ぶようになっていたのかは今でも謎です(笑)

デルフィニア戦記は茅田砂胡先生の作品で、C★NOVELSの中のファンタジアというカテゴリで出版されました。
記憶に間違いがなければ、このファンタジアというカテゴリが作られた際に出版された最初の作品のひとつだったと思います。(違ってたらゴメン)

本屋さんにコーナーが出来ていて、ジャケット買いというのかな?ぱっと見て気になったので買ってみたんですよね。
ネットも無い時代だから、作品の評判とかもわからず、表紙のイラストやデザイン、あらすじなどからピンとくるものを買っていました。




デルフィニア戦記はどういった内容?

主人公は2人なんですかね、一度は玉座についたものの庶子という理由で玉座を追われた若き国王ウォルと、異世界から迷い込んだ謎の少女(?)リィ。

ウォルが単身、追っ手の者たちと戦っているところに、リィが助太刀するところから物語が始まります。
その後、リィの助力を得て王座の奪還に向け物語が動き始めます。

謎の少女の助力って(笑)となると思いますが、ウォル自身も常識の範囲内で十分に強者ですが、リィは常識外れの強者でした。
今風に言うと、チート主人公が無双する・・・となり、薄っぺらな感じがしてしまうかもしれません。

しかし、主人公に限らず、登場人物にはしっかりとした個性があり、しかもそれぞれが魅力的で、人気投票をすれば票がばらけるに違いありません。

個別の物語で主人公になれそうな多くの登場人物が、敵となり、味方となり、知恵を絞って戦う物語は、読み始めると最後まで読みきってしまいます。
作者の話の組み立て方が上手なんだと思いますが、話のテンポが徐々に加速し、読み手のこちらも話に引き込まれていくのです。

あっという間に読み終わり、次の新刊がいつ出るのかと待ち遠しい気持ちで過ごした記憶があります。

玉座を奪還した後も、国内をまとめ、諸外国との外交(当然、戦記だし戦いもあり)と話は続いていきます。




ポーラの戴冠式の内容は?

ネタバレになるので詳しく書けないのですけど、本編終了後の後日談でしょうか。

あー、内容が書けないです(>_<)

この巻の前提を書くと本編最後のネタバレになるし、前提を書かないとどうしてこうなっているのか説明できないし・・・

と、とにかく、懐かしい思いをさせてもらって、久しぶりに登場人物に会えて、非常によい気分に浸れています。

好きだったから、文庫版まで買っている・・・

こういうのを若さ故の過ちとでも言うのでしょうか?
C★NOVELS版だけにとどまらず、文庫版まで買っているんですよね・・・

デルフィニア戦記 文庫版

気にいった作者さんの本を買い漁る習性があるのか、他にも銀河英雄伝説を読んで作者の田中芳樹先生の著書、少女マンガのなんて素敵にジャパネスクを読んで原作者の氷室冴子先生の著書をといった感じに集めていました。

以下は、茅田砂胡先生のデルフィニア戦記と似て非なる過去の作品です。

王女グリンダ

再販されたものですが、集め始めると何でも買ってしまうのです。
まあ、本編と違って、同じ内容の物を買ったわけじゃないので、まだマシですよねw

今ではデジタルで購入できるのは良い時代になったと思います。

紙の本は好きですし、集めた!って感じがしていいのですが、とにかく場所を食う・・・
本は好きだけど、それでも邪魔だと思ってしまうのですよね・・・

断捨離しないといけないですかね~

特装版が刊行開始だと!?

25周年記念ということで、特装版が2019年の3月より刊行されるようです。
全6巻だそうです。

これは豪華ですが、私はもう誘惑に負けませんよ!(たぶん)
しかし、全巻に書き下ろし短編を収録とあり、非常に悩ましい・・・

もしデルフィニア戦記に興味がわいたならば、文庫本がお手軽でいいかもしれませんね。

また、私と同じようにデルフィニア戦記シリーズは読んでいたけどポーラの戴冠式はまだの方、久しぶりにリィに会ってみては?

とにかく、久しぶりのデルフィニア戦記、懐かし気分に浸れました♪




おわりに

今回は、デルフィニア戦記外伝3 ポーラの戴冠式をご紹介しました。
(内容はネタバレのため書いていないけど・・・)

いやぁ、ずいぶん昔の話のはずなのですが、まだまだ登場人物のことは覚えていました。
登場人物が個性が強くて魅力的だからでしょうかね?

この作品こそアニメ化しないかなぁと思っていたんですけど、多くの場合、ガッカリするんだろうから、今はしなくていいやと思うようになっていました。

あ、でも、舞台化するようですね。
ポーラの戴冠式の帯に応募券がありました。
一応、応募してみようかなぁと思っています。

なんだかんだで懐かしい作品に出会い、なんだか若返った気がしたのでした。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。